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『Software Design 2015年1月』Vim使い 事始め 読了

正月休みにSD読みました。今月からpdfで買うことにしたんだけど、表紙の見出しの文字がちゃんと中のページに対するリンクになっていたり、サンプルソース内のコメントに書かれているような細かいURLまでちゃんとリンクになっていたり、とても丁寧に作られている感じがして良い。問題はこれを何で読もうかということ。普段は電子書籍サービスとしてKindleを使っているので、Kindleパーソナルドキュメントサービスにメールして入れておこうと思ったんだけど、サイズが大きすぎて添付して送れず。仕方なくiBooksで読んだけど、これだと当然ながらAndroidからは使えないなぁという不満があったり。悩ましい。

特集は「超基本」と、用途別に「プログラマ編」「インフラエンジニア編」「文書作成編」に分かれている。超基本は本当にインストールから初期設定のあたりの話。自分はVimをウェブ検索で得た断片的な情報を元に使い始めてしまっていたので、このあたりも参考にさせていただきました。「プログラマ編」はIDE風の使い方を、「インフラエンジニア編」は運用作業を想定して素のVimをどう使うかという話を、「文書作成編」はVimによるmarkdown編集をそれぞれピックアップしてます。

自分が思うにVimは単にエディタというよりは、テキストに対する扱い方の概念というか、フレームワークみたいなものなんだと思う。テキストの捉え方そのものが違うというか。オペレータやテキストオブジェクトあたりの考え方がまさにそうで、テキストを効率的に扱うために、どういう単位でテキストを編集していくかという考え方がこのあたりには反映されている。だからdiwを単にカーソル下の1単語を削除するコマンドとして丸暗記しても本質ではなくて、d,i,wがそれぞれ何を表しているのかを理解して、身体に染み込ませていかない限りは多分「Vim便利!」とはならないんじゃないかと思う。

Vimプラグインっていうのは、これは様々なVimmerが考えた「もっともテキストを扱いやすい方法」の塊みたいなもんで、そのうち自分にも合うものを1個1個組み合わせていくことで、「ボクが考える最強のVim」になるんだろう。自分が当初やってしまっていた「ウェブで検索して便利そうなオプションはプラグインを取りあえず入れてみる」というのは間違いではないのかもしれないけど、入れたものちゃんと理解してる?とか、使ってる?っていうのを今後は意識したい。

特にプログラマ編でも触れられてたvim-quickrunは入れたはいいけど全然使ってないので使う。あとctagsも概念的に理解できてなくて、ちゃんとわかって使えば便利そう。Vimスクリプトもちゃんと読み書きしたいんだけど、まずその前に今年はテクニックバイブル読もうと思います。

あと全然この雑誌と関係ないんだけど、最近知ったDiffOrigコマンドがすげー便利。編集中のファイルの編集前後をdiffってくれる。こういう発見がいつまで経っても尽きないのよなぁ。